9月10日(木)“CBツアーin 横浜「現場から学ぶ」”が開催されました。見学と実践者の語りを通して「現場で必要なこと」を体験することが目的で、総勢23名(スタッフ7名含)のご参加がありました。
▼秋晴れに恵まれた当日、東神奈川駅に集合した一行は、
まず、神奈川区地域子育て支援拠点「かなーちえ」へ。
こちらは「NPO法人親がめ」が神奈川区より委託運営をしている拠点。
施設長の塚原泉(つかはら いずみ)さんよりお話を伺いました。
【お話のポイント!】
・神奈川区役所と区民との協働の鍵は、「顔と顔の見える関係づくり」と
「頂点から玉をころがす」顔の利くキーパーソンの存在。
・まちぐるみで“子育てを応援する”ために「すくすく子がめ隊」という
体制を確立。その担い手は各地区のボランティアの自主的な活動。
・スタッフとは「相談に答える人」ではなく、あくまで黒子として存在。
・「子育てを応援している人ってこんなにいるんだよ」を次世代へ循環して
いくことが大切。
・魅力ある研究会、雰囲気作りの大切さ。「腹に染み入るような感動を共有
しよう」。
・行政とつながるメリットは「社会的信用」と「プレゼンテーション力」のアップ。
▼次に貸切バスで西区にある「NPO法人シャーロックホームズ」へ。
「子育て支援」と「青少年自立支援」を二本柱に、地域を上手に巻き込みな
がら、自宅の3階で子どもたちの成長を見守る場を提供しています。
代表の今井嘉江(いまい よしえ)さんからお話を伺いました。
【お話のポイント!】
・引きこもりのひとに限らず、「居場所が欲しいひと集まれ!」。
・自分が今したいこと、心を動かされることをしよう。
・幼少期からの親子の関わり方が大切という想いから、支援体制を整備中。
・「シャーロックさんには何かアイディアがある!」と思ってもらえたこと
が、市からの委託事業の拡大へつながる。
・支援するとは、「何かをしている」のが見えないくらいがいい。
・NPO法人化を決めたのは、次世代へ運営を引き継ぐため。
(寄付を募りやすい、社会的信用を得られる、委託事業を受けやすいなど)
▼3ヶ所目は、アートを用いてユニークな企画を実現している、中区の
「ART LAB OVA」(アートラボオーバ)へ。
エレベーター前の入口から通路にいたるまで、所狭しとポストカードやイラ
スト入りの小物、人形などが並び、奥のスペースの壁には子どもたちの絵や
創作物が気ままに飾られています。
代表のおひとり蔭山ヅル(かげやま づる)さんにお話を伺いました。
【お話のポイント!】
・発想の原点は、物事を多元的、複眼的に見ることから。
13坪のアートスペースのテーブルは、
あるときはカフェ、あるときはショップ、またあるときはアトリエに。
・アートはどこにでもある。
自分のことを話したい人はたくさんいる。、隠れた奇人、変人をどう見つ
けるか。
・「ミッションをもたない」をミッションに。
組織化することによる“しばり”から離れることが、実現力のもと。
・市の助成金をうまく利用(学びあい支えあい事業:1地区50万円、2年間
※現在は実施されていません)。
▼最後に石川町にある「EARTH LIVING +cafe」(アースリビングカフェ)で
交流会を開きました。
こちらは、カフェ業態をとりながら、ヒーリングや子育て、レンタルカフェなどコミュニティイベントの企画運営を行っているスペースです。(代表:進藤 恵さん)
当日は、有機野菜のお惣菜やワインなどを囲みながら、ツアー参加者のみなさんが個々に交流を図りました。
ご参加の皆様お疲れ様でした。
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■実施概要
【日時】2009年9月10日(水)10:15〜16:30 (交流会17〜19)
【現場1】「親がめ」
【現場2】「シャーロックホームズ」
【現場3】「ART LAB OVA」(アートラボオーバ)
【交流会】「EARTH LIVING +cafe」(アースリビングカフェ)
【参加人数】23名(スタッフ含)
【対象】チャレンジコミュニティビジネス支援事業申請予定の方
横浜でコミュニティビジネスとして起業したい方や起業されている方
【ナビゲーター】上岡 実弥子(かみおか みやこ)氏
(株式会社キャラウィット代表取締役・中小企業診断士 横浜ビジネスエキスパート)